安藤製靴 NORMAN 2nd のお手入れ方法まとめ
安藤製靴とは
今回は愛用のブーツを紹介したいと思います。
安藤製靴さんは、東京都墨田区錦糸町にある靴屋さんで、ライダーさんや登山者さん達に人気があります。
大手メーカーさんのOEMを過去に請け負っていたこともあり、高い技術力を持ったメーカーです。
営業時間は火・木・土の15:00~18:00のみで、1週間を通して9時間しか営業しておりません。
これは、社長自身が靴を製作し、自らが店頭に出て販売しているからだとおっしゃっておりました。
私はライダーでも登山者でも無いですが、ブーツ好きのため、こだわりの靴を作る安藤製靴さんに惹かれ、2004年頃にNORMAN 2ndという靴を購入しました。
それがコチラです。
購入時
こだわりつくした靴であるため、縫製技術は言うにおよばず、革の質もとても高い。それでいてこのお値段ですからね。
履いていて楽しい靴であり、歩行するときの安定性がものすごく高いです。これは後述のノルウェージャン製法に依るところが大きいのでしょう。
黒革部分のエンボス加工がお気に入りの1つです。
靴はめちゃくちゃしっかりとした作りで、革も肉厚で丈夫です。
その分靴自体の重量もかなりあるのですが、長時間歩いても不思議と疲れないんですよね。
スニーカー特有の足の裏が痛くなる感覚が無いのです。ほんと不思議です。
ノルウェージャン製法
マウンテンブーツに代表される製法で、この技術を持っている人は国内では数少ないようです。
[su_quote cite=”安藤製靴HPより抜粋” url=”http://www.ando-shoe.com/puls_guide.htm”]当社は欧州発祥とされ、登山靴に代表される製靴法ノルウェージャン製法(NORWEGIAN PROCESS)で全ての製品を製造しています。 堅牢な靴造りには欠かせない製法と云えます。通常の靴と比べると底は厚くて硬く、使われる皮革は最低でも2mm以上とされ通常の紳士靴等に使用される皮革の約2~3倍になります。 (中略) 甲素材(アッパー)と革中底を横にスクイ縫いを行い合亀材(ミッドソール)を縦にダシ縫いを行います。 スクイ縫いで中底の落ちや足の左右の振れを防ぎダシ縫いで合亀を縫い付けてあり靴全体の一体化を造り上げ、底の貼り替えが可能になります。 この様にノルウェージャン製法は甲革材・革中底・合亀等を直接縫い付けて行う製法の為とても堅牢な造りになっています。[/su_quote]
久しぶりにお手入れしてみます
普段のお手入れは基本的にはブラッシングのみで、年間数回ほど購入時に頂いたポリッシュで磨いていました。
そろそろ革に栄養を補給させたいので、お手入れの手順をまとめてみたいと思います。
購入時にポリッシュをいただきました。
1.リムーバーで汚れを取る!
まずはリムーバーで汚れとオイル(クリーム)を落とします。
ワークブーツ等のオイルアップ時に多用しているLEXOLのレザークリーナーとレザーコンディショナーを使用しました。
もちろん紳士靴などのお手入れでよく使用されるステインリムーバー等でも大丈夫です。
公式HPではサドルソープが推奨されております。
左(オレンジ)がクリーナー、右(ブラウン)がコンディショナー
クリーナー、コンディショナー後。マットな感じです。
2.クリームで栄養補給!
次に革に栄養を与えるために、クリームを塗っていきます。
公式HPによると、革の状態や仕上げの好みにより変えていいそうです。
革の状態が悪い場合(ゴアゴア、パサパサ):ミンクオイルを薄く塗り、時間をおいてウエットプルーフを塗る。
ある程度光沢を出したい場合:靴墨等を塗って磨く
NORMAN 2ndは光沢が似合うと思いますので、クリームで保湿していきます。
靴墨を切らしていたので、今回はモゥブレイのクリームエッセンシャルを使用しました。
クリーム後
3.ポリッシュで磨く!
ここまできたら、あとはポリッシュで磨くのみです。
頂いたポリッシュでひたすら磨き上げます。
つま先は時折水を少し含ませて磨くとピカピカになります。
つま先は念入りに磨き上げます!
4.仕上げに防水スプレーを!
実はこの工程はかなり大事で、個人的にオススメです。
防水スプレーをかけることで、普段の埃や汚れも付きづらくなりますよ。
愛用しているのはコロニルのオールマイティ防水スプレーです。
革の表面を保護するタイプの防水スプレーではなく内側に浸透するタイプのため、革の呼吸を損なわないそうですよ。
お手入れに使用したアイテムはコチラ
下記のアイテムは一例ですので、靴にあったものをセレクトして下さいね。
全くお手入れをされたことが無い方は、シューケアセットなるものもありますよ。